よしばノート

出遅れたコンサルタントの焦燥の日々

書評:幸せな未来はゲームが創る

世の中、大ぴらに世界を変えるだの言っている人は少ない。
誰でも心の中ではデカいことをやりたいとか、業界を変えるんだとかぼんやり思っていたとしても、
それを周りに堂々と公言している人は少ないと思う。

ネットでの発言とかを見てもあんまりいなくて、
この本の著者はゲームが世界を幸せな場所にできると言い切っていて面白い。

結構分厚い本だけれど、まずは第1章を読み終えたのでその覚書でも残しておこうかな。
(カッコ内は自分の意見)

ゲームによって現実を改善していく。現実とは自分のストレスや気持ち。
ソーシャルゲームによって離れた人とも一緒に”遊ぶ”ことができる。(単純にメールで連絡を取り続けるのは難しいと思うし、この遊びが継続的なコミュニケーションに必要なのかな)
からかい合うことがお互いの好意的な気持ちを高める。
1400兆バイト=1.4クアデリリオンバイト=1.4ペタバイト
ゲーム固有の4つの特徴:ゴール、ルール、フィードバック、自発的な参加
優れたデザインのゲームはゲーマーを「フロー」状態にし、「フィエロ」を呼び起こす。
どうすればゲーマーは現実生活を損なわずにもっとプレイできるかというジレンマ
ゲーマーの後悔:一週間に20時間を超えると疑問を抱き始める。
実はアメリカンドリーム的なお金・名声などの外発的報酬よりも、自己研鑽や社会的な関係構築などの内発的報酬を得た方が幸福度が高い。
ゲームは外発的な報酬ではなく、内発的報酬を豊かにする自己目的活動である。
楽しい失敗によるフィードバックが次は成功できるという楽観を生む。さらに自身の能力や影響を与えらえる範囲への過大な評価を抑える柔軟な楽観性…ゲームはそれらを実践するのに完璧な環境。

取り留めなく書いたけど、結局はゲームによる現実の改善はできると確信しつつも課題やジレンマを感じる部分は残っているという論旨だろうか。

非常に面白い本だと思うのでゲーマーでなくても読んでみる価値はあると思う。